LST

京のひとひら | KYO NO HITOHIRA

京都婚礼マメ知識

皆様の故郷には、ご婚礼にまつわる風習はございますか。
日本には地域ごとに根付いている昔からの風習がたくさんありますね。

先日お打合せにお越し頂きましたお客様より、ご婚礼にまつわる京都ならではの風習を教えて頂きましたので、ご紹介させて頂きます。

「お多芽(おため)」または「お移り」という名前、ご存知でしょうか。

京都ご出身の方には当たり前にご存知のことかと思いますが、これはご結婚式の前にご祝儀を直接自宅へ持って来て下さった方に対して行う「お返し」のお作法の名前です。

結納後から結婚式までの大安吉日の午前中に、お祝いを持ってご自宅を訪問するのが習わしで、自宅までお越し頂いた方へ縁起物のお干菓子や紅白饅頭などのお茶菓子を振舞っておもてなしをし、いただいたお祝いは一旦さげて中身をあらため、おため(ご祝儀の1割の金額を懐紙とセットになった専用の金封に入れたもの)をお返しする、というものです。

昔は、お重箱に入ったお菓子等を頂いた際に「このお重箱をきれいに洗ってお返しします」という意味を込めて、お重箱に真っ白の紙である半紙、懐紙などを入れてお返しをしました。
その半紙、懐紙のことを「ため紙」または「うつり紙」と呼んでいたことから、「おため」「おうつり」と呼ぶようになり、現在のようなスタイルになっています。

この、おためと一緒にお渡しする半紙や懐紙にも、とても素敵な意味合いがあります。
おため紙をお渡しするということは、「私共に今後祝い事があれば、その折には今お渡しした紙に包んでお祝いしてください」ということを表現しており、「これから先も縁が切れないよう、お付き合いを続けていきましょう」という思いが託されているのだそうです。
人と人とのつながりの大切さを伝えてゆくためのお作法なのですね。

教えて頂いたお礼にと、かくいう私の故郷では自宅で結婚式を挙げたご夫婦が、結婚式後に自宅の二階に上がって、参列した方やご近所の方に、お礼とおすそ分けの意味を込めてお菓子をばらまく、という風習がありました、とお話させて頂きました。

「結婚」とは、お二人やご家族だけでなく、ご親族やご近所の方ともつながりを持つものであるということを、改めて思い出させて頂きました。

皆様の故郷にはどんな風習がございますか。
この機会にご自身の地元の風習を知り、それに則ってみると、より一層ご結婚に対する想いが強くなるのではないかと存じます。

ご結婚なさるお二人、ご家族やご親族、ご友人の皆様まで、素敵なご縁が末永くつながってゆきますように。

LSTウェディング京都店
和婚プランナー 加納 愛美

Tweet about this on TwitterShare on FacebookShare on Google+
【 2010年10月15日 】【 京のコト
ページトップへ